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大切なのは”3つの「ない」”です!
2019/07/04
こんにちは!
老後のあんしん札幌相談室です。
今回は、「あれ?あの人もしかして・・・」と
認知症が原因で道に迷っている方を見かけた際に
どのような対応をしたらよいのかについてお話させていただきます。
ポイントは“3つの「ない」”です!
前回のブログ (認知症が原因の行方不明者数について)では、
2018年の1年間で1万6927人もの方が
認知症が原因で行方不明になっている
という内容のお話をさせていただきました。
決して人事な話ではなく、私たちもいつ・どこで
そのような方々に出会うかわかりません。
まず、認知症による徘徊(ひとり歩き)は
目的もなくただうろついているのではなく
ご本人にとっては理由も「目的もある外出」なのです。
「目的のある外出」だったのが
「行方不明者」になってしまうのは
①見当識障害(時間・場所・人がわからなくなる)
②記憶障害
③判断力の低下
上記の認知症の症状が要因と考えられます。
例えば、
『スーパーに買い物に行く』という目的で外出をしたのに
記憶障害によって、
「どうして外出したのだろう?覚えていないわ。」
見当識障害によって、
「ここがどこだかわからないわ。」
判断力の低下によって、
「どうやって解決したらいいかわからないわ。」
というような状況に陥ります。
そういった方を見かけた際には
「こんにちは」「いいお天気ですね」
「何かお困りですか?」「大丈夫ですか?」
「なにかお手伝いできることはありますか?」
などの言葉を使って声かけをして頂きたいと思います。
そのときに、“3つの「ない」”を大切にしながら
声をかけるのがポイントです。
①驚かせない
⇒びっくりさせないために後ろから声をかけてはいけない。
ゆっくり近づいて、相手の視野に入ってから話しかけるようにしましょう。
②急がせない
⇒わかりやすい言葉を使って、一つずつ質問をするようにしましょう。
返事がないからといって、次々に質問せず
ゆっくり返事を待ちましょう。
③自尊心を傷つけない
⇒「困ったわね」「どうしたらいいのかしら」
などの言葉を使うのは避けましょう。
「迷惑をかけている」と感じてしまったり
「自分は普通なのに、何を言っているんだ!失礼だ!」
と感じてしまったりと
落ち着いた気持でお話をすることができなくなってしまいます。
「あれ?もしかして・・・」と思っても
実際に声をかけるのは勇気のいることだと思います。
しかし、その勇気で誰かを安心させることができるとしたら
それは嬉しいことですよね。
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TEL:0120-652-118
(ろうごにいいわ)まで!!
老後のあんしん札幌相談室